エギの形状の違いについて
エギメーカー『KEYSTONE』の堤と申します。現在のエギング市場にあるエギのほとんどが、鹿児島県や大分県で 長年受け継がれてきたエギの形状をベースに作られています。今回はエギの形状である「大分型」と「山川型」について、それぞれの特徴と使い分けについて解説していきます。
大分型エギ(エギシャープ)
市販されている大多数の割合のエギが、大分型をベースに作られています。その特徴といえば、ダートとしゃくりの軽さでありショアからのキャスティングのエギングにおいて重要な要素を併せ持つ形状で、全体的にスリムでシャクリ抵抗が少なく、流れの緩やかな場所やシャローエリアでも
対応可能なフォール速度、角度となっております。
山川型(モンローエギ)の特徴
鹿児島県指宿市の山川地方で昔から受け継がれてきた 形状がありまして、それが通称「山川型」と呼ばれています。 ヘッド部分が細く、ボディ中央~後方に浮力の強い膨らみがあるのが特徴で 現在のエギング市場には、あまり見られない形状です。モンローエギは、縦への跳ね上がりの良さと、フリーフォールで約70度の角度で沈下 することで、移動距離を短くすることができます。一回のキャストで長時間、攻めることができ、抱かせるタイミングを 多く作ることが出来るのも利点の一つでもあります。
大分型、山川型の使い分け
どのように大分型のエギと山川型エギを使い分けるのかと言いますと、メインでの使用は大分型となります。場所や条件を選ばずオールマイティに使用ができ、沈下速度とカラーの豊富さで様々な状況に対応できるからです。山川型はその特徴から、起伏の激しい岩礁エリア、カケアガリ周辺や藻場をじっくり攻めたい、そういう状況に対応します。簡単に言うと、ダートアクションで横の動きで誘うのが大分型で、縦のアクションで移動距離を抑えて誘うのが山川型。大分型、山川型の特徴を知り、状況に応じて使い分けることで釣果に繋がると思います。
大分型、山川型の商品ラインナップ
キーストンではエギシャープやモンローエギの他にも大分型、山川型の商品を取り揃えております。
モンスターアオリイカをメインターゲットに狙うことが目的に開発された山川型の『モンローエギモンスターチューン』、大分型の『エギ大分プラプラ』
4号~5号サイズの展開で巨大イカには巨大エギで対応。それがキーストン流なのである。