アルミ製トロ箱のすすめ
船イカ釣りに必需品
今では船イカ釣りに必需品となっているアルミ製のトロ箱。キーストンのアルミ製トロ箱は今年で発売10年を迎えます。アルミ製でトロ箱を発売した元祖でもあるキーストンが、発売から10年経ってもオススメする理由について紹介したいと思います。
発売10周年
現在では、各社からイカ用のトロ箱は発売されていますが、アルミ製で発売したのはキーストンが元祖で、初回は2014年10月発売。今年で発売から10周年となります。
発売から10年経っても、売れ続けています。これは発売前の開発段階で様々な苦労があり、改良を重ね現在に至るからご指示いただいているものと思います。
熱伝導率で全体を冷やす
素材にアルミを採用する最大の理由は「熱伝導率の高さ」です。アルミは他の素材に比べ熱伝導率が高く、2段3段と重ねて使用するトロ箱では、氷から離れている上段のトロ箱は冷気がいきわたらず、実は冷えにくいのです。そこで、アルミの熱伝導をうまく利用し【トロ箱自体で冷やす】ことが大事になります。
写真は、開発時にテストしていた木製のトロ箱とアルミ製のトロ箱の熱伝導を、同一条件でシュミレーション解析したものになります。アルミ製が冷えていることがよくわかるかと思います。
しっかり冷やす必要性
イカの鮮度を保つには、しっかり冷やすことが大事です。理想的なのは、漁師が水揚げし、市場→仲買人→販売店に輸送される方法。発泡スチロールに氷を敷き詰め、その上にイカを並べ蓋をし輸送するこの方法が、活魚を除いて一番鮮度を保てると考えています。この発泡スチロールは、底部に穴が開いており、氷の解けた水や墨などが抜けるよう作られています。氷の解けた水にイカが浸かるのも鮮度低下の原因なので注意しましょう。
様々なイカに対応
トロ箱の高さを55㎜(内寸50㎜)に調整しているのは、様々なイカに対応する為です。ケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカはもちろんのこと、ティップランでのアオリイカにも対応します。
トロ箱にきれいに並べて持ち帰ることで、しっかり冷やすことが出来、余分な水や墨が四方の水抜き穴から排出され鮮度を保つことが出来る。
マルチプレートも活躍
キーストン製トロ箱に使用可能なマルチプレート(蓋)もラインナップしてます。このマルチプレートは2つの役割を果たします。
・最上部のトロ箱に蓋として使用し上からも冷やす
・トロ箱の下に設置し、氷の解けた水の逆流を防ぐ
状況に応じて使い分けて頂ければと思います。
耐久性の高さ
末永くご使用いただきたいという思いから、耐久性の高さは妥協なく追及している。四方の留め具は溶接し固定。トロ箱全体にアルマイト処理を施し、塩分による腐食を低減。個人的に使用しているトロ箱は、開発段階から10年使用しているが、腐食もなく、匂い移りもなく、多少の墨汚れはあるものの、一生ものと言っていいほど耐久性は高い。トロ箱まだお持ちでいない方はぜひご検討ください。
関連過去ブログ
・クーラーボックス内の空間温度計測→ http://kuboken03.blog.fc2.com/blog-entry-572.html
・アルミ製トロ箱の熱伝導解析 → http://kuboken03.blog.fc2.com/blog-entry-567.html
・トロ箱は食品衛生法適合が必須 → http://kuboken03.blog.fc2.com/blog-entry-514.html