エギの良し悪しは、「バランス」が鍵を握る。「釣れること」はもちろんであるが、アングラーの思い通りに操れること、見えない水中の情報をエギを通してアングラーに伝える「感度の良さ」も重要である。底質、流れの変化、イカの気配。

エギにおける「バランス」は　動き、フォールの姿勢に繋がる。エギは、思ってる以上にバランスをとるのが難しい。鉛だけで調整をしようとすると、動きが悪い。全てのパーツのトータルバランスが重要だと考える。

それぞれの沈下速度に合わせた、鉛の重量、形状、位置、ボディの重量、浮力を完璧なまで調整しバランスの良さを追求している。トータルバランスの良さが、様々なアクションに対応し 感度、ダート性能、沈下姿勢、操作性、飛距離、そして釣果へと繋がる。

これが、キーストンが追い求めたトータルバランスである。

 

キーストン製エギは、全て硬質発泡ウレタンというボディ素材を採用している。高浮力でありながら、抜群の耐久性を併せ持つ素材であり めまぐるしく変化する釣り人の要求に対応するには、現在のところ この素材が最適であると考える。

ただし、その特性上、ばらつきのない均一なボディの製造が極めて難しく、 店頭で見かけるほとんどのエギはこの素材を採用していない。この素材は量産向けではないのである。

しかし、長年の研究開発で、キーストンが独自に開発した硬質発泡ウレタン特殊製造技術で、均一で安定した生産に成功した。

これは日本の「ものづくり」を追求するからこそ可能になった純国産の技術なのである。

硬質発泡ウレタンボディがもたらすメリットして、キャスト時の振り抜きの良さ、シャクリ時の軽さ、水中でよく動くことがあげられる。これは長時間の釣行であってもアングラーの身体への負担軽減にもつながる。また女性や子供でも軽いシャクリでよくエギが動くので、近年ご愛用者が増えてきている。